倒れる人

また明日から暑くなるそうだが、この季節、電車の中で倒れる人が多くなる。駅員バイトをやっていたときには、よく急患室に運び込んだものだった。暑いわりに冷房の効きがいまいちなのが、この季節に気分を悪くする理由だ。7月や8月になれば冷房をガンガン効かせるので、暑さで気持ち悪くなる人はあまりいないけれども、5月や6月って、暑くなるときはほんとに真夏並に暑くなるのに、車掌の気が利かないとあまり冷房を調節しないまま車内が満員になる。そして気持ち悪くなって倒れる人が出てくる、というわけである。

あと倒れる人が多くなるのは、当たり前だけれど1月から2月のインフルエンザの流行る時期だ。あの頃は、急患用のベッドが満員になるくらい、倒れる人や気分を悪くする人が多い。朝ホームに立っているわずか1時間半の間に、3人も急患室に連れていったことがある。

どの季節にもコンスタントにいるのは、生理の重い女性だ。僕は男だからよくわからないが、生理って、重い人は貧血気味になったりして本当に大変らしい。特に駅みたいな床面の硬い所では、倒れて頭を打ったりしないとも限らない。実際、コンコースで倒れてしまった女性をかついで急患室に連れていったこともある。

でも、駅で僕が見た「倒れる人」のなかでも、本当に怖かったのは・・・。いや、これはまた今度。