中国地方の旅その1:津山への鉄路

月も変わったことなので、今日から新シリーズ。

去年の夏、相方さんと津山と瀬戸内を旅行したので、その写真と旅の記録を紹介していくシリーズ。

今回の旅は、18きっぷを使って東海道山陽線を西行するという、まとまった休みがなければなかなかできないことをやった。出発日の夕方に東京を発ち、数度の乗り換えの後、浜松に一泊。浜松を出て岡山まで東海道山陽線、そして岡山で津山線に乗り換え、まずは津山に向かった。ちなみに、浜松の宿だった「浜松ホテル」は、普通のビジネスホテルなんだがクロワッサンが驚くほど美味しかった。美味しいパンを朝食で食べたい人にはお勧め。

明石海峡大橋が見えた。寝台特急あかつきではここが車内放送ポイントだったなあ。


姫路での乗り換えの間に、駅そばを食べる。姫路の駅そばはラーメンに近い麺を使用していることで、知る人ぞ知る姫路駅の名物。お腹も空いていたので、美味しくいただきました。


津山でいったん下車し、向かったのはこの駅。


NHKの「にっぽん木造駅舎の旅」でも取り上げられた、美作滝尾駅因美線の駅で、無人駅だが、事務室付の駅舎が残っている。この駅で下車したのは僕らだけだった。静かな田園風景のなかに、花に囲まれた駅舎がたたずむ。




2008年に国の登録有形文化財となっている。


ところでこの駅には、もう一つの記念碑がある。それがこれだ。


この駅は、「男はつらいよ」シリーズの最終48作目、「寅次郎紅の花」のオープニングのロケ地となった場所である。映画公開の際のポスターが今なお貼ってある。


この駅の北側には、貨物を取り扱っていたとおぼしき建物と切り欠き型のホームの跡が残されていた。この場所からも、かつては多くの荷物が積み込まれ、また降ろされたのだろう。今はその役目を自転車置場へと変え、かろうじて昔日の面影を残している。