間違いFAX

炒飯を作っていたら、間違いFAXが掛かってきて、おかげでご飯がフライパンの底に焦げ付いてしまった。それからと言うもの、もう5、6回間違いFAXが掛かってきている。困ったものだ。

普通の間違い電話ならばすぐに違うということを知らせることができるし、間違いメールでもその旨を返信すれば先方は間違いだと気付くことができる。けれども、電話番号の通知機能が付いていない僕の電話では、間違いFAXの送信元がわからないから、向こうが気付かない限り何度でも信号音の電話を掛けてくる。

こういう点からみると、FAXというのはかなり中途半端な、過渡的な通信手段なんだなあ、との思いを新たにする。純粋な文字情報であればもはやメールで用を足すことができるわけだし、直に話し合うには音声を伝える電話が必要だ。

一方FAXでは、文字情報や画像情報をやりとりするわけだけれども、送られてきた方にとってはその情報を加工することができないし、たいていのFAX用紙は感熱紙だから保存もきかない。

FAXでできることはネット上でも十分できるけれども、FAXだけではネット上でできることをカバーしきれない。たぶんFAXという通信手段は、今後縮小していくんだろうなあ。ビジネスの現場ではすでに取って代わられているかもしれないなあ。


こういうことをたらたら書いているうちに、間違いFAXが掛かってこなくなった。ようやく電話番号の間違いに気付いたのだろう。