対数グラフ。

こちらで取り上げられている「対数グラフ」。お恥ずかしながら、僕は対数グラフというものの存在自体をまったく知らなかった。もし高校の頃に一度でも勉強していたら、まったく知らないって感じることはないように思う。ということは、高校の頃にも一度も触れることはなかったんだろう。

ま、高校の頃に勉強して知ったとしても、おそらくそのグラフにどういう効用があるのか、きっと理解できていなかったにちがいない(笑)、なぜかそういう自信はある。でも、そういう予想も今になって初めて思えることであり、高校生の頃は、ほんとに自分の関心のあることにしか興味を抱けなかったような気がする。

とくに今、高校生を相手にしていると、そういうことを思う。つまり、自分たちの関心というものがいかに狭く限定されたものでしかなく、しかもバイアスをかけられているんだ、ということが、当時はまったくもって理解できていなかった。そして、というかだからこそ、少しでも興味のあることに深く突っ込むと、まったく知らなかったことが次々と現れて、すぐにそれが真実だと思いこむ。

それはそれで、知的なことを得る態度としては重要だとは思うんだけれど、自らの知識や認識の偏りは、それでは自覚されえない。それなりに時間を掛けないと、そういう偏りっていうのは自分自身の中で相対化されないのかもしれないな。