最近の音楽。

雑食気味な僕の音楽鑑賞だけれど、最近バッハのオルガン曲を聴くことが多い。なかでもお気に入りは、前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548。

これは、たまたま某イベントで使うBGMをいろいろと物色していた際に、BWVの番号順に聴いてったら知った曲。当初はなかなかいい曲だなくらいにしか思わなかったけれど、そのうちはまってしまって、繰り返し繰り返し聞くようになった。で、「これはいったいどんな曲なんだ?」と思い調べてみると、けっこう有名な大作だということを知って、こういう曲をなんの情報もないまま見つけ出した…じゃなくって聴き出した自分の耳に、ちょっと自信を持った。

冒頭の部分なんてドラマチックな出だしなんだけれど、聴いていくと、実に緻密に設計されているにもかかわらず、大胆な構造をもつ建築を体感してるような、そんな印象を持つ。

去年の今頃だったかな、いろんなことで行き詰まり、苦しんでいた時期に、まるで救いを求めるかのように聴き始めた曲だった。そしてこの曲に求めるものは、やっぱり今でも変わってないような気がする。

時間がなくって聴くのはもっぱら電車の中、時間があってもパソコンでという残念な状況の中、ヘッドホンが壊れてしまうという事態は僕にとっては兵粮攻めにあったも同じ。ここ数日は家で音楽を聴けるほどの時間もなく、ほんとに欲求不満になっていたので、もう限界だと思ってヘッドホンを買い直した。以前のものほど高いのではないけど、まあそれなりに聴ける。これで少しは落ち着けそうだ。