古河、猿島、関宿。

土曜日は、お邪魔させてもらっているゼミでの新歓日帰り旅行に参加し、古河、猿島、関宿方面へ。

前日はお仕事に研究会に飲みにとバタバタで忙しかったので、朝8時の集合は正直なところけっこうつらかった。でもだいたい定刻に集合場所に到着。車で出発。

出発してすぐに、デジカメを忘れてしまったことに気づく。がーん。せっかく充電して、SDメモリーカードもちゃんとセットしたのに、最後の最後で机の上に置きっぱにしてしまったらしい。がっくり。

車は多少の渋滞に巻き込まれながらも、外環から東北自動車道に入り、久喜で下りて古河へ。まずは近世古河城跡の一角にあるという歴史博物館へ。高校の時以来すっかり忘れてしまっていた鷹見泉石のことなどを学ぶ。『古河市史』もちょっと欲しいな。

そして古河公方館跡。土塁と空堀の跡が残っているけれど、規模としては小さい。こんなものなのかな。館跡の周囲をめぐっている御所沼は、公園化された際に整備したものだということを後から知ってちょっとがっかり。でも、公園としてはとってもいい感じのまったり度。犬といっしょにのんびり散歩したいな。

お昼を食べて、今度は猿島の逆井城跡。ここは発掘調査の成果をそれなりにふまえた史跡公園整備が進められたところ。どうしてもお城というと「白亜の天守閣」イメージがある中で、ここは復元ではないとはいえ、中世城郭とはどういうものなのかをイメージしてもらおうと、それなりにがんばってる方なんだろうな。ただ、たぶんここよりもあとで発掘された城跡なんかは、もっと規制が厳しくなってこういう建築物は建てられないんじゃないのかなあ。

あと、逆井城は古河公方館よりもはるかに規模が大きかった。現在公園化されてないところも、おそらくは城郭施設があったのだろう。そうすると、あの古河公方館跡の小規模さが、今度は逆に気になる。

そして関宿へ。関宿城、時間がなくって博物館は見られなかったけれど、ここはまさに白亜の模擬天守そびえる、いわゆる「お城」。ただ、発掘調査などはきちんと行われたようだし、本丸跡土塁も残されているので、まあ博物館施設だと割り切ってしまえばいいのかな。

ここはむしろ、近代以前の光景を探るための町歩きをしてみたかったな。創建年次の古い寺社もあるみたいだし、古い地籍図や古地図を参考に歩き回れば、微地形なんかからもう少し昔の、水運で繁栄していた当時の様子が探れそうな気もするんだけれど…

そして帰京。それなりに飲んで、日付が変わる直前に撤収。