椎名林檎CD蒐集完了

今日なけなしのお金をはたいて(と言ってもたったの1000円なのだが、今はそうなのです)、椎名林檎『歌舞伎町の女王』(TOCT-4112)を購入。『幸福論』のマキシじゃないシングル(「時が暴走する」の入っていないもの)を除き、これで椎名林檎のCDはすべて蒐集した。 「アンコンディショナル・ラブ」以外は聴いたことのある曲ばかりなので、購入するモチベーションが弱かったのだが、「迷ったら買え」という某大学鉄道研究会で聞いた名言(迷言?)が頭をよぎり、コレクター魂に引火したので購入を決意。そのまま『勝訴ストリップ』も予約。 このシングルは『無罪モラトリアム』が出る前の発売だ。初シングル『幸福論』に収録されている「幸福論」「すべりだい」は、今から考えればやはり無難な選曲という感じがするので、デビューシングルの延長線で『歌舞伎町の女王』を購入した人は驚愕したのではないだろうか。ジャケットを見れば、確かにこういう曲だなあと言えなくもないのだが、それはもう曲を知ってイメージが出来上がっているから言えるのであって、何も知らないでヘッドホンやスピーカーからこの曲が流れ出したらさぞや驚くことだったろう。

こういうことを書くということは、だからもう僕はどんな曲が流れてくるかわかってしまっているので、今ひとつ物足りない気がした、ということだ。うん、「歌舞伎町の女王」すごくいいし、「アンコンディショナル・ラブ」もいい曲ではあるんだけどね。

「実録-新宿にて」。これ、最初なんとなく聞いてしまってわからなかったんだけど、よく聴いてみると、聴き手が「流しの椎名林檎」に近づき、そして立ち去る、という設定になっているんだなあ。

椎名林檎って、これほど売れる前にはレコード店まわって(『電脳RAT』バックナンバー1号によるとインストア・ライブと言うらしい)、きっとこういう感じで歌ってたんだなあ、とか思うと、今更ながら「何故聴きそびれてしまったんだろう!」と後悔の念が襲う。こういう趣向としてではなく、彼女自身は流し、やったことあるんだろうか?