「どちらともいえない」

昨日僕の住んでいる保谷市田無市との合併をどうするか、という意向調査、まあ官製住民投票みたいなものが行われた。で、両市が合併するときに僕がここに住んでいるかどうかはわからないんだけれど、一応投票に行った。

この投票で一番重要な項目が合併の是非であることは明らかなんだけれど、その他にも質問項目があった。下に、投票用紙を再現してみる。


【問1】
田無市保谷市の合併について
(1つだけ○)

賛成
反対
どちらともいえない


【問2】
新市の名称について
(1つだけ○)

西東京市
けやき野市
北多摩市
ひばり市
みどり野市


【問3】
特に力を入れて欲しい施策について
(3つまで○)
[表は略]


これ、一応合併の是非を中立的に訊いているようにみえるけれども、問2は明らかに合併を前提とした質問だ。さらに問3も穿った見方をすれば誘導尋問ぽいと言えるかもしれない。なんか変な投票用紙だった。

でも一番変だと思ったのは、問1の「賛成」「反対」の次の「どちらともいえない」ってやつ。合併て、するかしないかしかないのだから、「どちらともいえない」ということは取りあえず合併はストップしておけ、ということではないんだろうか。賛成の人は賛成に投じるけど、明確に反対の意志を持っていない人は、「どちらともいえない」に投票するんじゃないだろうか。とするならば、3番目の項目はわざわざ死票を作っているようなもんだろう。

それにしても、この間の選挙の時とは違って、投票所は閑散としていた。という僕も、実は夕方街宣車の放送で思い出したのだった。やっぱり関心が薄いのかもしれないなあ。

ちなみに、朝日新聞のサイトによると、

賛否を問う投票は三択形式で、開票結果は、田無市では賛成1万3971票に対し、反対1万2288票、「どちらともいえない」2529票。保谷市では賛成2万4014票に対し、反対9359票、「どちらともいえない」3387票。投票率田無市が45.04%、保谷市が43.51%だった。

だそうだ。保谷市はずいぶん賛成票が多いけど、なんだろう、これ。