昭和天皇と戦争・終戦

なんだか昨日の物干し竿以来、ちょっと調子悪い。ただ、寒くなったりしたから、もしかすると風邪の前兆なのかも?

 

朝8時から仕事だと、さすがに疲れる。毎日8時から仕事だったら、たぶん日記なんて更新してなかっただろうな。

 

あんまり文章が続かないなあ。

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最近、戦前の昭和天皇の政治行動に興味を持っている。もちろん、本格的に調べてみたり議論を組み立ててみようというわけではないのだけれど、どういうことが論点になっているのかということには興味がある。

 

最初は、バイト先で借りてきた井上清昭和天皇の戦争責任』(明石書店 1989)、次に吉田裕『昭和天皇終戦史』(岩波新書新赤版257 1992)を読んだ。前者は戦争責任という視点から昭和天皇の政治行動を追っている。一方後者は、『昭和天皇独白録』成立事情の分析に重点を置いている。

 

前者の方はもう返してしまって手元にないので、印象論になってしまうが、昭和天皇大元帥としてかなり積極的に軍事に関与していたことがよくわかった。軍と天皇との関与に焦点が当てられているので、軍事作戦について天皇がどのように関わっていたのかということはかなり具体的に述べられている。

 

後者は、天皇近衛文麿との対立が一つの軸になっている。天皇は1941年の段階では開戦論に傾いており、近衛の悲観論にあまり耳を傾けなかったらしいことや、敗戦後の天皇退位までを見通して、制度としての天皇制の維持を第一に考えていたことなど。

 

でもそれより面白かったのは、暴走する軍部(陸軍)と雌伏する重臣グループという構図が東京裁判の過程で形成されてきた、という点だった。もちろん自然と形成されてきたのではなく、天皇への戦争責任の追及を避けるために、日本におけるヒトラーと目されていた東条英機と陸軍をスケープゴートにして、重臣グループや海軍、そして天皇自身の保身を計るための意思統一だったという。

 

もはや東京裁判が勝者による敗者への裁きである、といった二元論の段階はとうに超えられているのだなあ、と改めて理解できた。

 

なんか感想ばっかりで自分の意見を書いていないんだけれど、時間があったら書きます。でももう少し本読んでみたいなあ。