無能な図書館員

入試によるロックアウト期間中、入構許可証を持っていれば図書館には入れるのか、と訊いたら、書架の乱れ直しなどを行うので入れない、と返答があった。

その説明で納得していたのだが、今日その図書館に行くと「教職員・入構許可証を持っている大学院生は、職員通用口から入って閲覧のみで利用することができる」という旨の張り紙が張ってあった。

前日の説明と全く異なっていたので、カウンターに行って確かめた。応対したのは、昨日入れないと回答した、50くらいのぼーっとした職員だ。彼はやはり昨日と同じ事を言っている。そこで僕が張り紙のところまで連れていってこのように書いてあるのだが、と言うと彼は、こういう張り紙がしてあるということは入れますねえ、と馬鹿な返事を返してきた。

アルバイトならともかく、彼は明らかに正規の職員である。それが自分の持ち場の隣に張ってある掲示も見ていないとは、いったいどういうことだろうか。

この図書館には以前からこういう不徹底さを感じていた。スタッフの不足による不行届ならばある程度は仕方がないことだとわかるのだが、こんな初歩的なことで、しかも我々の学費から高給をもらっているはずの職員がこの体たらくではどうしようもない。事務的だとか、冷たいとか、そういう以前の問題だ。

その場で彼を叱りつけなかったのは、僕がたまたま虫の居所が良かっただけだろう。