乾徳山。

土曜は4時半起き。僅かしか眠っていないぼろぼろの身体にむち打って、新宿へ。今日はゼミの人々と山登りに行くのだ。5時45分の待ち合わせにほぼジャストで到着。車は、南口のサンルート東京の辺に駐めているとの連絡。サンルート東京といえば、僕が今の大学の受験で宿としたところ。僕の東京生活の出発点だ。ま、山登りとは全然関係ないけど。

6時過ぎに出発。僕のワガママで、仕事その2を届けるため駒場付近にちょっと寄り道してもらう。これでようやく仕事から解放。嬉しいなあ。そして車は首都高から中央道へ。

山梨、勝沼ICから恵林寺の脇などを過ぎ、秩父往還といわれる道から入ったところにある乾徳山の登山道に到着。天気はおおむね晴れ。そして僕はすでにけっこうお疲れモード。駐車場で山登り体勢を整え、いざ出発。

でも、歩き出して10分もしないうちに、明らかな疲労を自覚。ああ、やめときゃよかったかも……と後悔するも、後の祭り。しょうがない、登るとするか。

乾徳山そのものは、登山としては歩きやすいルートで、僕も疲労さえしていなければ、快適な登山を楽しめたと思われる。最初の頃は暑くて、相当気分が悪くなっていた。たぶん熱が出てたんじゃないかな。そのせいか、水場で飲んだ高原の水がほんとうに美味しかった。

その後、ふらふらになりながらもとりあえず持ち直し、登山を続行。難所の鎖場などを経て、お昼頃に登頂。富士山がよく見え、絶景。下の方の高原にはもうススキが風にたなびき、秋の訪れを感じさせていた。

そうそう、登りの途中、メンバーの一人の登山靴のつま先の部分がはがれてしまった。どうしたものかと思っていたら、たまたま通りがかったベテランの山登りの人々が応急処置をしてくださった。銅線を巻き付けて、はがれた底と靴本体とを固定し、ガムテープでぐるぐる巻きにして完了。見事な処置。山に銅線持ってくるなんて、僕は考えたこともなかった。やっぱり経験者はすごいもんだな。まあ、そうやって自分の命を守るわけだからなあ。

お昼ご飯は、カップ麺とお菓子等々。焼いて食べたアスパラのベーコン巻きがとっても美味しくて、ビールにぴったり。サンマ缶とかチーズとか持ってきたのも正解だったな。

そして下山。ずっと天気がよくって、疲れてさえなければさぞ気持ちよかったんだろうなあ。途中、避難小屋付近の原っぱで少し横になったのがすごく気持ちよかった。

下山後、温泉へ。下って少し行ったところにある「ほったらかしの湯」へ。ここはとにかく景色が絶品。広々とした露天風呂からは富士山が!まったりお風呂に入りながら霊峰を眺めていると、次第に夕闇が降りてくる。ふと視線を下におろすと、今度は甲府盆地の夜景が一望に。これはこれでまた絶景。疲れも癒えた、というか、急速に眠くなるのであった(笑)。お風呂上がりに食べた、ぶどう「甲州路」ソフトクリームも、ぶどうの風味がよくて美味。ソフトクリームとしてはひさびさのヒットだと、みんなが口々に言っていた。

帰りの中央道は、申しわけないけど眠らせてもらった。さすがに身体が持たん。渋滞もなかったため、あっという間に新宿に着き、解散。僕は後輩と晩ごはんにハンバーグ食べ、そして帰宅。翌日仕事だったので、早めに就寝。