北関東に行ってきた!

お世話になってるゼミの合宿で、北関東の山城や史跡をめぐってきた。

飛山城跡。

最初は、宇都宮市にある飛山城跡。清原姓の芳賀氏の城で、宇都宮氏の家臣だったということだ。宇都宮市の国の史跡になってて、整備された城跡。残念ながら資料館はお休みで、城跡だけめぐる。

城は方形のプランで、東・南を土塁と空堀に囲まれていたようだ。北西は鬼怒川が天然の要害の役割を果たしている。ただ、鬼怒川の浸食で、本来はさらに北西にもっと面積があったのではないかということだ。それなりに大きな規模で、芳賀氏の勢いを偲ばせる。方形のプランっていうのは、この辺の城郭の特徴なのかなあ?

公園として整備するにあたり、発掘調査の成果を生かした整備が行われていた。土塁や空堀とともに、場内の建造物も復元されていた。実際の調査結果と推定復元とを混同しないようにする配慮もみられ、禁欲的な復元には好感。

さらに、芳賀氏の菩提寺であるという同慶寺も訪れる。お寺そのものはすっかり整備されていて、とくに遺構らしきものは見当たらなかったが、芳賀氏の墓所とされる五輪塔群を見る。

餃子!

宇都宮市街に入ると雨がひどくなる。残念ながら二荒山神社は通過。期待してた餃子のみんみん本店に行けなかったのも残念だったなあ。で、宇都宮インター近くの宇都宮餃子館に入る。海老餃子が美味しかったな。

日光。

そして日光へ。僕はこれまで2度、日光に行っているけれど、東照宮輪王寺二荒山神社や大猷院のすべてを巡ったことはなかった。でも、今度授業でここを取り上げるつもりなので、ちゃんと行っておきたいと思っていたところだった。また、後々の自分の研究の視野にも入れていきたいし。

まずは輪王寺。古地図などを見ると、今の輪王寺のところは「輪王寺」って独立した寺ではなく、輪王寺宮の滞在用の御殿などとなってる。今その地は、宝物館や逍遙園という庭園になっている。紅葉の頃だと綺麗なんだろうなあ。でも庭園は、たぶん江戸期の作りを伝えているようで、池の排水設備などは、昔大学構内の発掘調査で見た尾張藩下屋敷庭園遺構や僕の母校の高校にあった江戸期庭園の水路の石組と同類のものだった。

東照宮では、なぜか灯籠に着目(笑)。黒田長政とか、南蛮灯籠の伊達政宗とか、有名人や有名大名家がずらり。さすがは天下の東照宮。あと、東照宮の境内に経蔵や鳴き龍で有名な本地堂が未だに宗教施設として機能してるなんて、他の神社では考えられないよなあ。改めて神仏習合を体感した。

そして二荒山神社。ここは初めて。そんなに大きくはないけど、日光山内にあるだけのことはあって、それなりに立派な作り。日光の地主神としての崇敬を受けていたということだけれど、中世段階だとやっぱりここが「神仏」の神の方の核なのかなあ。

家光の廟である大猷院にも初めて行った。ここはまさに廟。家光の威光が偲ばれる。でも徳川氏の廟って、家康以外の将軍でちゃんと残ってるのは、家光のここくらいじゃないのかなあ。

そして温泉。

鬼怒川の温泉が本日のお宿。小ぶりの、小綺麗な旅館。朝までお風呂に入り放題なのがよかったなあ。料理は、湯葉が美味しかった。夜は、みんなでゲームに興じる。疲れていたせいか、みんな比較的早めの就寝。