あまりこういうネタでリンクするのはどうかと思うのでリンクしないけれど、人間城の主さんのところで取り上げられていた「反日」以外にも、過去日記で「みどりの日」について書いている日記書きさんがいた。最初冗談かパロディだと思っていたのだが、最後まで行ってもオチが無く、その前の日記もおんなじだったのでマジだと知って驚いた。未だにパロディだとしか思えないような文章なのだが。

昭和天皇近衛文麿との対立の中で、「天皇制」の存続を主張して裕仁の退位を考えていた近衛に対し、「天皇」の存続を考えていたということは、すでにこの間の日記に本の感想として書いた。また、彼が日本の滅亡を憂うという意味が、究極的には三種の神器の損滅を意味するものであったことも明らかにされている。裕仁は、皇祖皇宗に対して忠実な、単なる平和主義者では決してない政治家であった。彼は別に「国民を守る」ために降伏したのではなかろう。

東京裁判史観」もそうだけど、敗戦の時戦争はもういやだ、と普通の庶民が思った実感は、たとえアジアへの視線がないにせよ確かなものだったと思う。戦争中のほうがよかったんだ、という話はさすがに聞かないもんなあ。今頃になって「大東亜戦争は・・・」なんて言ってる連中は、自分がまず窮乏生活を強いられることを自覚してから話を始めて欲しいと思う。そもそも資源のない日本では、保守の政治観としてもダメなんじゃないか。

------------------------------
お口直し、かどうか

夜遅くなってから駅前の弁当屋に行ったら、もう調理場の拭き掃除をしていた。24時間営業なので別に閉店ではないのだけれど、マーラーの5番のアダージェットが流れる中、客は僕一人。「牛カルビ丼」売り切れを聞いて、なんだか終末の香りがした。親子丼にしたけど。