5枚切りとトルコライス

昨日夕刊を電車の中で読んでいたら、大阪から横浜に引っ越して来た人が「パンの5枚切り」がないと投稿していた。横浜のお店の人は「5枚切り」なんてあるんですか、と言ったそうだ。

で、「5枚切り」なんてあるんですか、実際?

でも食べ物って、有名なところでは「うどんの汁」のように、意外と地域差や地域オリジナルってあるような気がする。僕の地元では、ミルクセーキはシャリシャリしている。半分凍らせたやつがミルクセーキなのだが、東京に来て温かいミルクセーキがあると知ってかなり驚いた。

長崎名物の皿うどん、あの「かた焼きそば」みたいなやつ。皆さんそのまま食べているようだが、長崎では大抵ソースをかけて食べる。皿うどんの出前を取ると、寿司の出前における醤油のように、必ずソースが付いている。だから別にどう、ということはないのだが。

あ、皿うどんの出前というのもあんまりないんだろうな。子供の頃、ソフトボール大会の後みたいなガキがたくさん集まる場面での飲食には、必ずと言っていいほどテーブルの上には皿うどんの大皿が鎮座していたなあ。

あと、長崎には「トルコライス」という料理がある。別に長崎だからと言って「海外情緒豊かな文化の中で・・・」生まれたような料理ではない。ただ、チキンライスとナポリタン、その上にとんかつがのった、まるで学生街のサービス定食のようなメニューである(実際そんな感じなのだが)。

トルコライスは、長崎ではごくごく当たり前のメニューで、特に喫茶店の食事メニューとして多い。

メニュー

カレーライス 650円
チキンライス 650円
オムライス  700円
トルコライス 800円


てな具合でしれーっとメニューに載っているのだ。

チキンライスもナポリタンもとんかつも、単品では誰もが知っているであろう料理である。それらを組み合わせた「トルコライス」も、長崎では「誰もが知っているであろう料理」なのだが、その組み合わせ自体は長崎独特のものだったということを、東京に出てきて初めて知った。

最初に挙げた「5枚切り」みたいに、食生活の中での地域差って、あまり意識しないだけに結構あるんじゃないかなあ。

それにしてもトルコライス食いたいなあ。

トルコライスを詳しく知りたい人はこちらここにも。