岩国基地。

住民投票で反対多数。ある意味では、小泉のコメントのように“住民が反対するのは当然”だと思うんだけれど、迷惑施設は反対っていう原理・原則的な反対論と、負担ばかりを押しつけられることへの反対という条件闘争的反対の立場とがあるはず。それなのに小泉は、反対論を全て前者の立場によるものだと決めつけてしまうことによって、基地の地元に対して政府が何をすればいいのかという具体的な議論を封じてしまっている。天然なのか巧妙な作為なのか、いずれにしても非常に政治的だよな。

参議院自民党の片山氏は住民投票について何か言ってるけれど、すでに日記やブログで書かれている方もいるように、ならば自分の選挙区に誘致したらどうか。児島湾の埋立地に基地を作るほどの覚悟があって、そんなことを言っているのだろうか。住民が反対を言うなんておこがましいなどと意見をいう人も中にはいるようだが、ならば嘉手納や厚木の離着陸空路の真下に今すぐ移住したらどうか。

一部の住民に過大な負担を強いているくせに、その自覚がまるでない、想像力の欠如した人間が国防の重要性なんて語っていることには、唖然とさせられる。まるで戦前の、戦地には一切出ずにずっと東京にいて、どうしようもない戦局のなか精神論だけで徹底抗戦を叫び続ける参謀のような精神だな。