3月1日。

2・26は、やっぱり過去のことになりつつあるのかな。webでそのことに触れていた人も、kousさんくらいだったように思う。そんな事件を身近に思い出さないような社会だってことなら、もちろんそれでいいんだけれど、単なる忘却に過ぎないのだとすると、ちょっと怖いな。

3月1日は、確か高校の卒業式だった。

前日に東京で入試があり、終了時刻が午後5時。当時、長崎便のフライトの最終は午後6時か6時半ごろ。普通、空港には遅くとも30分前までには到着しておく必要があるわけで、受験会場から羽田までなんて、どう考えても間に合わない。新幹線も、まだ「のぞみ」はなく、夕方6時に東京を出ると、博多到着は午前零時。博多発も確か6時半とかそういう時間で、けれども、高校の卒業式なんて一生に一度しか経験しないものだから、やっぱり出たい。

というわけで考えたのが、新幹線と寝台列車の組み合わせ。岡山まで「ひかり」号を使い、岡山で約1時間待ちで寝台特急「あかつき」に乗り換える。この乗り換えのおかげで、無事午前8時過ぎには到着、卒業式にも間に合った。

ただ、やや遅れ気味になってしまったおかげで、僕の卒業アルバムにだけは、みんなの書き込みがない。中途半端に書いてもらって空白が目立つよりは、と思って、結局誰にも書いてもらわなくて、自分が書くばっかりだった。まあ、それはそれでいいのかな。あれからもう15年以上経つのか。