政局。

参議院で郵政法案が否決され、小泉首相衆議院を解散。この夏は一気に政治の季節へと突入した感がある。

ところで、こういったニュースでよく用いられる「政局」という用語。基本的には政治の動向や情勢という意味だが、その他に、首相の進退に関連する政治の局面、という意味があって、政治家や政治部記者たちは、むしろこちらの方の意味で政局という言葉を使っている。

僕はずいぶん後になるまでこういう使い方があるということを知らなかったけれど、言われてみると、確かに政局という言葉を使う時は選挙だったり内閣総辞職だったりと、首相の動向に関連する時が多い。で、「政局になる」とか「政局にする」という言い回しは、後者の方の意味でしか通らない。

まあどの世界にもその世界だけで通用する用語というのはあるものだけれど、「政局」なんていう用語は、よく耳にするようでいて、案外その業界的使い方を知らない用語なのかもしれない、とか思ったり。