黄昏の吉祥寺。
その後、ちょっと調べ物をする必要があって、でももう大学の図書館の開館時間には間に合いそうもなかったので、地元の、というか微妙に地元ではないんだけれど、武蔵野市の図書館へ自転車を走らせる。さらに、本を買わなくちゃいけないかなと思い、そのまま自転車で吉祥寺へ。
パルコの地下の本屋さんに目的のものはあったんだけれど、なぜか衝動買いでこんなのまで購入。
- 作者: 三崎亜記
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
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相方さんが「鰻食べたーい」とさかんに自己主張していたので、ハモニカ横丁の入り口にあっていつもいい匂いで鰻気分にさせられていた「串の坊うなぎ店」ってところで二串購入。
ちょっと疲れたので、チェーン店のコーヒーショップで一休みしながら、さっき買った本を取り出し、少し読む。周りに知らない人がいるって環境が、かえって意識を本に集中させる。
そういや、昔の僕の休日の過ごし方って、だいたいどっか街の大きな本屋さんに出かけてって、歴史だけじゃない、いろんな本を立ち読みして、でもほとんど買わなかったりして。で、本を買ったらさっそくそこらの喫茶店に入って安い珈琲でも飲みながらページを開く、というのが楽しみだった。そんな時間が、ここのところすっかり無くなってしまったのは、少し悲しい。
知らない人ばかりの空間で、目の前にあって僕にだけ語りかけようとする文字の誘いに身を委ねる。そういうことが、基本的に僕は好きなのかもしれない。いろんな人との関わりのなかで楽しく過ごすことも僕は大好きだけれど、そう素直に思えないようなことも、いろいろと起こってしまって。
僕自身のバランスが、崩れているのかもしれない。文字を追う目を休め、通りを歩く人たちをぼんやりと眺めながら、ふと、そんなことを思った。