卒業式。

今日は勤め先の大学の卒業式。ちょっと肌寒い風が吹いてて、でもよく晴れた一日。

僕の仕事は学位記の授与。人生では僕より大先輩の学生もいるこの学部で学位記を渡すというのは、やっぱり特別な仕事だと思った。別に機械的に渡してもいいんだろうけれど、そういうことを思ってたので、学位記を渡す時だけは、きっちりとした形で渡した。昔卒論のことで相談にきた学生さんの顔も見えた。がんばって卒業したんだなと思うと、少し嬉しくなった。

思ったよりも早く終わったので、も一つのところ、自分の出身専修の学位授与式にもちょっくらという軽い気持ちで顔を出したら、なんか助手がえらい大変なことになってる。彼はきっちり落ち着いて仕事をやる人なのに、相当バタバタしていた。これはと思い、さっそくサポートに入る。

こっちの専修の仕事は、正直言って一人でこなせる仕事じゃないよなあ。僕が修士の院生だった頃は、専修室で勉強してたら「タダでビール飲みたくない?」とか誘われて(笑)、何人かでいろんな裏方でお手伝いをしてたものだった。最近では院生の気質も変わってきちゃったのかなあ…

乾杯式まで終了し、ビールの空き缶などの片づけを手伝って、ようやく撤収。ふと気づくと、僕は朝起きてから一切物を食べてないし、家を出てからは飲み物も飲んでないことに気づいた。一人で大学近くのうどん屋に行き、カツ丼のセット。さすがに今日は、一人でご飯食べにきてる学生はほとんどいなかったなあ。

そんなこんなで、助手としての実質的な最後の仕事である卒業式の、長いようで短かった一日も終わった。このキャンパスとの縁も、これでほぼ切れる。とくに誰にも言われなかったけれど、これが僕にとっても、卒業式だったのかもしれない。