旅行記その1

従兄弟の結婚式のため、長崎のハウステンボスに行ってきた。パックを使ったので、比較的安く行くことができた。

金曜の夕方に羽田を出て、夜に長崎空港に到着。バスでハウステンボスに移動し、その日はホテル日航ハウステンボス。もう洋食のレストランが閉まっていたので、和食を食べる。角煮が美味しかった。

土曜は、まず佐世保市内を目指す。僕は昔この街に住んでたことがあったので、相方さんに無理言って付き合ってもらい、昔住んでた家を見に行った。その敷地は確かにあったけれど、今はもう家が建て替えられていて、僕が住んでた頃の広い庭はもうなかった。やっぱりちょっとさびしかったな。

この街には、小学3年の途中から5年の終わりまで、2年半しかいなかった。でも多感な時期だっただけに、いろんな記憶が詰まっている。その頃のともだちとは、もうすでに一切交流がない。僕の頭の中だけに留められた記憶。僕が忘れてしまったら、たぶん僕がこの街に暮らしていたという事実そのものが消えてなくなってしまいそうな危うさをもってはいるけれど、僕にとってはかけがえのない記憶。それを確かめたくって。

その後、市内へ移動。とりあえず市街のデパートに行き、ちょっと買い物。その後、昔米海軍第一海兵団があったという「ニミッツパーク」のなかを通り過ぎて、海上自衛隊史料館へ行く。

ここは佐世保鎮守府が置かれた時代からの海軍史を振り返る史料館で、実は以前にも一度訪れている(→こちら)。その時はずいぶんゆっくり見ることができたけれど、今回はそれほど時間が無くってやや駆け足気味。でも、前回感じたような感想はやっぱり少し感じたなあ。展示の重点が置かれていたのは日露戦争あたりの頃で、第二次大戦の展示は具体的な分析を避けてるところがあったような気がする。逆に、日露の頃までは相当学術的な裏付けを持った実証的な展示になっていた。

それから、佐世保バーガーを食べようと史料館そばにあるハンバーガーショップを訪れたのだが、ずいぶんな人混みで1時間待ちだなんて話だったので断念し、市街地のアーケードへ。この時はちょうど「よさこい祭」というのが行われていて、なんか子どもからおばちゃんまでの女の人たちが中心に踊ってた。

まあそれで街が盛り上がるんなら別にいいし、やってる人たちが楽しければ僕が何かいうような問題でないんだけれど、正直なところ僕は、あの手の雰囲気にはちょっとついていけないなって思った。

陽も少しずつ傾きかけてきたので、そろそろハウステンボスに向かうことにし、佐世保駅に。そしたら、なんとよさこい祭のおかげで、ここで臨時に佐世保バーガーの屋台が出ていた。まあ有名店ではないにせよ、別にここでも十分だよと思い、さっそく注文。またキヨスクに「ロン」というサンドイッチの有名なお店のランチパックを売ってるのを発見し、相方さんとともに食す。ジャンキーな感じだけれど美味い。一緒に売ってた瓶牛乳も、低温殺菌で美味しかった。

そして列車でハウステンボスに移動。(つづく)