研究会の事務。

そもそもこの研究会の事務は、前任者の先輩から引き継いだときには複雑きわまりなくって、そのせいで先輩自身がすでに管理しきれなくなっていた。僕はひょんなことからこの研究会の事務に関わることになったんだけれど、関わった以上はシステムの改革をしようと思い、会費納入区分の単純化や予算・決算の導入、研究会告知はがきのメールへの切り替え、補助金申請をなどをやってきた。まあ補助金申請についてはボスの差配によるところが大きいけれど。

このサイトを立ち上げた当初、まだ僕がD2の頃だったんだけれど(遠い目)、その頃は複雑な事務を一人でやるしかなくって、この日記にもずいぶん愚痴を書いていた。今なら書かないような具体的な愚痴もこぼしてたなあ。前任者の先輩も頑張ってたんだなあっていうのは、今の僕なら理解できるけれども、いきなり全貌も把握しきれないような事務システムを任されてしまって、正直あの頃の僕は困り果てていた。

けれども、それから何年かかけて会計や事務のあり方を改革していって、その時構想していた事務の改革案はたいてい実現した。会計も、補助金の導入でずいぶん安定した。あと残るは、研究会告知のメール化の仕上げを残すのみとなった。

今の告知は、僕が個人的にメールアドレスを管理して、BCCで送付している。もともと試験的な運用からスタートしたっていう経緯もあったし、アドレスの管理に機動性があるってことで、個人管理のままにしておいた。けれどもこれだと、僕が事務から手を引いたらもう途絶えてしまう。僕の作った事務システムの要点は、告知をメールにすることで手間と金を省くことにあったから、メールの発送も僕以外の人がやれるようにしておかなくちゃいけない。

そこで、個人のアドレス帳に依存するようなメール送付じゃなくって、会員の皆さんのアドレスを決まった担当者が管理できるメーリングリスト方式にして、メールマガジンの発行みたいに一斉に送付する方式に切り替えようと思ってる。

これがうまくいけば、事務が僕個人に依存することなく動くようになって、事務の非人格化が完成する。ずいぶん長いことかかったなあ。まあ、僕の仕事がのろかったのが大きな要因だけれど。

僕の後を引き継いでくれる(かもしれない?)後輩は、事務処理は正確で速くて、僕なんか足元にも及ばないくらい。引き継ぎ相手としてはまったく安心できるし、申し分ない。もし事務を引き継いでくれたならば、たぶん後輩なりに改善して、より簡素で確実性の高いシステムを構築してくれることだろう。そうなれば、僕も晴れてお役御免、ということになる。

僕がどういう進路に進もうと、たぶん来年の4月以降は今の学校とも専属的な縁は切れるだろうから、それまでには引き継ぎが完了できる体制にもっていきたい。僕自身の仕事を後輩に引き継いでもらいたいって思いもあるけれど、それ以上に、僕の先生が創設してたくさんの先輩が苦労して運営していたこの研究会を、事務の面ではあるけれども僕の代で不安定にはしたくない、安定させたいっていう思いの方が、やっぱりずっと強いかな。