瀬高。

その後、久留米から瀬高に向かう。瀬高町立の歴史資料館、図書館に行く。ちょっとこの辺のことを考えようと思っていて、その関係で資料館を訪ねる。

すごく綺麗で立派な図書館。その一部に歴史資料館も併設されている。常設展示はコンパクトにまとまっていた。ただ、文化財などの調査は、とくに歴史資料館でやっているような形跡は見られなかった。もしかするとここはあくまで展示施設としての位置づけなのかもしれない。

あっという間に5時の閉館時間になってしまったので、瀬高の町を歩き、下荘八幡宮を見学する。

現在の町の規模に比べるとずいぶん商店街が大きかったような気がする。古い造り酒屋が川沿いに倉を構え、人口2万数千程度の町には似つかわしくないほどいろんな種類のお店が建ち並んでいた。その半数以上はあまり商品が置かれていなかったり店を閉めていたりで、近頃の地方都市にどこでも見られる様子だったけれど、盛時にはかなりの規模の商店街だったんだろうなあと思った。

下荘八幡神社も、近代に入ってからずいぶん整備された印象を受けた。たぶん戦前から戦後にかけてのこの街は羽振りがよかったんだろう。率直に言えば今ではかなり衰退の途をたどっている感じ。今のお店の当主たちが代替わりすると、商店街としての面影はあっという間になくなっていきそうな気がした。