帰京(その2 1月18日編)

もう1週間も経つのか。

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カプセルホテルを出ると、表はすっかり朝の風景だった。ちょうど歌舞伎町の朝の雰囲気によく似ていた。会社へと出勤する人々の中をすり抜け、広島駅へと向かった。

駅構内のマックで腹ごしらえをして、8:48発の電車に乗り込んだ。福山まで行き、1分での乗り換え。乗換アナウンスが全くないのには不満。さらに岡山、姫路へと向かう。

姫路では13分時間があったので、改札を出て駅弁を買う。本屋にも寄ってしまったのでぎりぎりで乗車。そのまま米原まで。新快速は速くていいなあ。それにしても姫路で向かいの席に座ってた女の子は焼きそば食ってた。結構度胸あるなあ。

途中神戸を横目に見る。隣に乗ってたおばちゃん連中が、表面的には綺麗になっても裏ではなかなか復興しない状況をしゃべくりまくる。確かに長田駅の周辺では、新しい家々の周りには不必要なくらいの空き地が見えた。震災からちょうど5年と1日。本当の意味で「復興」する日はいつになるのだろうか。

米原、大垣と数分の乗換。大垣からはまた新快速。窓から夕日が射し込んでくる。この車中にて大塚久雄『共同体の基礎理論』読了。ちなみに内田春菊も数冊もってったけど、『あたしが海に還るまで』『キオミ』を読了。いいかげん車中が長くて読む本がなくなってきた。

豊橋ではなんと新快速のくせに数分の遅れで到着。しかもアナウンスは一切なし。このせいで2分で乗り換える予定だったはずの17:25発浜松行に乗れず。駅にてもアナウンスは一切なし。JR東海の鉄道会社としての営業姿勢を疑うに足る出来事だ。

予定を変更し、17:42発に乗る。しかし静岡では1分の待ち合わせで東京行と接続で、東京到着は22:40の予定なので飯を食う時間がない。仕方がないので静岡に着くまでに腹が減ってきたら静岡で飯を食うことにする。

静岡に着く。なんと特急東海で使われている車両(373系)が普通列車として東京まで行くようだ。迷わず乗り込み、席をGET。

途中熱海で数分間停車していたので、駅売店に走りビールとつまみを購入。一杯やる。18切符の旅なのに最後にリクライニングシートで帰れるとは思ってなかったので、かなり満足。そのうち首都圏に突入。22:40東京着。


結局この日はほとんど何も見学していない。けれどまとまった時間があれば小難しい本でも読んでしまうのだということを実感した。

僕にとっては、僕しかできないことをやる時間が一番大切なのであって、それにはまとまった時間が必要だ。「細切れの時間の活用」は一見時間を有効に活用しているように見えるが、そういった時間のほとんどは僕でなくともできる仕事をやっている時間なのだ。僕にしかできないことをやる時間を作るよう努力しよう、これを今年の抱負にしようと思った。