収納法

そろそろ通常体制に戻さなければいけないのだが、風邪のせいかどうも体がだるくて思うようにやるべきことが進まない。今取り掛かっている部屋の整理も、家具配置まではやったのだが、カラーボックスやなんやらに山積みされている書類の整理がちっとも進まない。まあ、段ボール数箱分の書類を要・不要に選別する仕事など、そもそもやる気がしないのだが。

僕は実は「整理法」マニアかもしれない。野口悠紀雄の『超整理法』も3まで買ってあるし、梅棹忠夫の『知的生産の方法』も読んだ。山根式整理法もつまみ食いながら読んだ。挙げ句の果てには『an・an』の収納法特集まで買って読んだりする。僕の本棚には同じような特集の『an・an』が数冊並んでいるのだ。

しかし、整理法を知っていることと整理がうまくできていることとは必ずしも同じことではない。僕は家具や書類の分類システムをどのように構築するか、ということにはとても興味が湧くのだが、そのシステムを維持することにはほとんど関心がないのだ。僕の部屋がいつも荒れているのがその証拠だ。ある友人が言うには、僕はいつも部屋の整理の話をしているが整理が終わった話はついぞ聞いたことがないそうである。

僕がバイトしている図書館の仕事というのも、基本的には整理の仕事だろう。特に僕がやってるようなバイトの仕事というのはまさに「システムの維持」だ。だが本そのものには興味を持っていても、その仕事自体に実はあまりおもしろさを感じないのも、きっと僕のこういう性格からきているのだろう。

けれど、性格のせいにしていてはいつまで経っても整理はできないのだ。誰か、手間の掛からない整理法を教えてくれ。きっとまたそのシステムの構築だけで満足してしまうんだろうけれど。