寝台特急あかつきと島原鉄道の旅(その4)

夕方、実家で夕食を食べてから諫早駅に向かう。当初僕は諫早駅から乗車するつもりだったのだが、まだ小さな甥っ子なら料金がかからず乗せてやることができるので、乗車変更をして長崎駅から乗車することにした。

諫早駅18:35発のかもめ35号で長崎に向かう。乗車券は、東京から長崎まで購入しておいたので、諫早での下車は途中下車扱いとしていた。だから自由席特急券300円がかかるだけだ。甥っ子にはこのかもめに乗車すること自体けっこう物珍しい体験のようだ。数日前あかつき号さよならイベントで乗ったようなので、今回の乗車は少し落ち着いていてもよさそうなんだが、乗車するとすぐに窓にかぶりつき(笑)どうやら車窓を眺めることが大好きなようだ。旅テツの素質は十分だな。

18:56長崎着。

あかつきの予約は、T・斎藤さんと同じくソロを確保することができた。だが諫早から長崎に乗車を変更した際、寝台券については当日に言えば大丈夫だということを東京の方で年配男性の窓口氏に言われ、また諫早駅で問い合わせた際には若い女性の窓口氏から、時間があれば窓口で変更してほしいとの旨伝えられたので、とりあえず寝台券を長崎からの乗車に変更するため、みどりの窓口へ赴く。どうもここの変更で、本来上段が予約されていたのが、下段になってしまったようだ。景色がよいかどうかという点ではちょっと残念だが、あとで調べてみると、どうも上段は出入りが大変なようで、まあ下段でもそれはそれでよいだろう。

変更手続きの後、改札の外にあるお土産コーナーでお土産を買う。この時、あかつき限定弁当にちゃんと目が行けばよかったのだが、夕食を食べてしまったがゆえに、弁当を買うという行為自体にあまり関心が向かずスルーしてしまった。なんか記念カードが入っていたらしい。買えばよかったなあ。喫茶店では「あかつきラテ」というのも売っていたが、これも甥っ子を引いているがゆえに買わず。まあこっちはいいや。

長崎駅にも、さよならあかつき号のパネルが設置してあった。甥っ子を運転台に立たせ(笑)記念撮影。そうこうしているうちに、あかつき号が4番ホームに入線。写真を撮る人も多い。


僕らが乗車した車両は、ソロという個室のB寝台。車両の両側に個室が設えてある形式で、寝台がレールと平行になる配置はよい寝心地を工夫している。が、そのせいで中央部の通路は人がすれ違えないほど極端に狭い。個室室内の様子は以下の通り。


入口の方から奥の方を撮影。右手の張り出しは上段寝台の階段部分。基本的に寝台としてセットしてあるが、座席としてセットすることもできる。座席セット時の状況は以下の通り。

そうこうしているうちに、列車は長崎駅を出発。19:47分、定刻通り。甥っ子は、一生懸命車窓を見ている。

(さらに続く)