紀子さん懐妊。

人の懐妊そのものはまあめでたい話だけれど、ご時世がご時世だけに、これからどうなることやらと考えてしまう。わざわざこのタイミングで子どもを作ったのは、やっぱりあくまで皇統を絶やすまいという努力なのか、それとも皇位への意志なのか、はたまた雅子さんへのプレッシャーを思ってのことなのか。

皇位継承天皇制については、僕もいろいろと考えるところはあるけれど、それを書き出すと長くなるので、とりあえず今日のところは時評の形で。ただ、秋篠宮のこれまでの二人の女の子たちがここまで注目されてきたかといえば、はっきり言ってNOだ。皇位継承権を持つ男子が産まれるかもしれないからこそ、こんなに注目されているのだ。そしてそれは誰もがわかっていて、あえてメディアでは「男でも女でも」と言う。そうやって、当事者にプレッシャーをかける。子どもを「産まなければならない」システムというのが如何に当事者を抑圧するのか、ということだけは、今回改めてよくわかったことだった。