引継。

明日は僕が長いこと事務局やってた研究会の事務引継。以前にも書いたけれど、引継相手の後輩、事務仕事はそりゃもうきっちりやってくれるので、その点は安心してる。

もともとこの研究会は例会だけの研究会として発足した。僕が院に進学したのと研究会の立ち上がりとがちょうど重なってた。日本史の研究室などが新しい研究棟に引越しして間もない頃だったな。もうずいぶん上の僕の先輩が、プリントゴッコで案内はがきを印刷し、旧研究室だった頃の木のテーブルじゃなく、新研究棟に据え付けられたオフィス用のきれいなテーブルいっぱいに、印刷したばかりのはがきを広げて乾かしていた。

当時の僕は大学から家が近くだったせいか、その頃からよく研究室に出入りしていて、先輩のはがき刷りの手伝いをしたあと、一緒にご飯に連れてってもらったりしたものだった。ただその頃の僕は直接研究会には関与しておらず、先輩の仕事を脇で見たりちょこちょこお手伝いしてたくらいだった。

僕が研究会に携わるようになったのはもう少し後、少し上の先輩に、「ほんと、名前だけでいいから、ね?」と言われて、はぁと返事をしたのがきっかけだった。確かに最初のうちは名前だけの事務局構成員だったんだけれど、僕が学校によく行ってるってことだったのかなんなのか、例会の事務仕事をやるようになって、さらには会計の仕事までやることになっちゃって、結果的には代表二代にわたって事務局を切り盛りする感じで働くことになっちゃった。

でも、ほんとはこんなに長い間事務局をやるつもりなんてなくって、もう5年くらい前から折を見ては引継候補の後輩を育てようと思ってた。けれどもその時々でお仕事をやってくれる人はいるものの、なかなか引き継ぐってところまでやってくれる人はいなかった。そしてようやく、今の後輩たちがドクターに進学し、引継いでくれることになった。

仕事としては裏方だけれど、会の草創期から運営を見てきたってのもあって、僕は僕なりにこれまで関わってた人たちのことを考えながら会を支えてきたっていう思いはある。別に仕事自体は僕のやり方を墨守する必要なんてないし、僕のことなんてどうでもいいけど、僕の前に会を築いてきた人たちのことを考えてもらえるんなら、僕としても引き継いだ甲斐があるというものだし、そういう自負を持ってもらえるとうれしいな。

さて、もうひとがんばりして、引継書類を作るか。