鰻。

大学に行く用事があって、なんかだるい身体を押して都心に向かった。電車に乗ったはいいけど、明らかに弱ってるみたい。ふだんの5割から6割減って感じ。なので、今日くらい精をつけないと思い、大学近くの鰻屋さんに。

鰻丼は肝吸い付。1200円のと1500円のとがあったんだけれど、高い方はたぶん食べきれないと思い、安い方にした。

三つ揃いのスーツを着たおじさん、というかおじいさん紳士と相席になった。たぶんうちの大学の教員なんじゃないかなあ。そんなことをぼんやり考えながら外を眺めているうちに、その紳士は立ち上がって店を出てしまった。

それからまもなく、鰻丼が来た。スーパーで買ってきたやつを暖めるのとはやっぱり違う、ちゃんと焼いた鰻の味。あー久しぶり。これを求めてたのかもしれない。そして案の定、僕のお腹には安い方で十分だった。お腹いっぱい、というんじゃないんだよなあ。なんというか、「もうやめとけ」信号が発信される、そんな感じ。

でも、最初お休みしようと思ってた夕方からの研究会になんとか出席できたのは、この時鰻をお腹に入れておいたおかげだったのかもしれない。