押井守再び。

亀レスですが、コメントありがとうございます。ビューティフルドリーマーの上映当時だと僕は田舎の中学生だったので、さすがにこの頃の社会の雰囲気はわかんないです。僕が記憶する限りでの「終わらない饗宴」みたいな雰囲気は、バブル崩壊直前、90年頃の東京の様子ですね。その辺、僕個人の生活環境にもよるのかもしれないですが、都市と地方の差があったのかもしれません。

で、お正月明けに「機動警察パトレイバー」を、この間の土日に「機動警察パトレイバー2 the Movie」をDVDで見る。

1の方は、もう約半月前に見たので細かいところはあんまり覚えていないけれど、娯楽性をきちんと備えた作りになってたように感じた。

僕は2の方を、おもしろくと言うか興味深く感じた。印象に残っているのは、「ビューティフルドリーマー」の方で諸星あたると面倒修太郎がビル街を車で移動するシーンと「2」の方での東京の街の描写の共通性。単に不気味とだけでは言い表せない、ある種の諦念にも似た街の描写が特徴的だったように感じられた。で、これはなんなんだろうなと思っていたんだけれど、アマゾンでの誰かのレビューの中に、意志のある人間が特車二課の人間だけ、という指摘があって、これで一つ線が繋がった。

つまり、いわゆる“一般人”の顔が描かれていないのだ。映画を見てた時には気づかなかったけれど、なんとなく感じていた違和感の答えを、そのレビューが出してくれた感じだった。