飛行機事故。

今晩、東京に戻ってきた。旅行記はまた後で書くことにして、帰ってくる時のできごとだけをちょっと。

僕らの乗ったANA670便は、長崎空港からまさに離陸しようと、滑走路の端まで来た。けれどもそこからぜんぜん動こうとしない。羽田なんかだと着陸待ちとか離陸の順番待ちとかいろいろあるので別に驚かないんだけれど、長崎空港にそんな待ちがあるわけない。おかしいなと思いつつも10分くらい経った頃、機長から機内にアナウンスがあった。

「ただいま、第2滑走路に着陸予定だった小型飛行機の消息が不明なため、管制から離陸の許可を待っている状態です…」

えっ!消息不明って…いったいどういうこと?と思っていたんだけれど、その後とくに説明もない。それからさらに5分ほど経ってから、JALジェット機が着陸した。あれ、もしかして消息不明になってたのってこのJALジェット機?でも、こんなおっきな飛行機が消息不明になるわけがない。しかも小型じゃないし…

と思っていたら、自衛隊海上保安庁らしき飛行機が離陸し、ついで僕らの乗ってるB767もエンジンをふかし始め、20分ぶりに滑走路に向かった。そして無事離陸したんだけれど、なんで離陸が遅れたのかってことは知らないままだった。

羽田に到着し、帰路に就いてる途中に携帯でニュースサイトを見てみたら、「大村湾に軽飛行機不時着」のニュースが。「あ、これか」って納得。その軽飛行機に乗ってた人は無事救助されたらしい。とりあえずは無事でよかったな。ちなみにニュースそのものはこちら。

大村湾に軽飛行機が不時着 けが人なし


 二十四日午後七時半ごろ、大村市黒丸町八幡港の西方沖約四百メートルの大村湾に、長崎空港(同市今津町)から福岡空港に向かっていた軽飛行機が不時着した。操縦していた福岡県筑紫野市、会社社長、江口照久さん(41)は近くの船に救助され無事。同乗者はなかった。大村署が事故の経緯などについて事情を聴いている。

 調べなどによると、軽飛行機は本人所有のビーチエアクラフト社ビーチC23型(単発プロペラ機、四人乗り)。同日午後七時十分ごろ、長崎空港A滑走路(陸上側)を離陸。同二十五分ごろ、同空港に「エンジン音がおかしいので引き返す」と無線で連絡が入った後、連絡が途絶えたという。

 江口さんは同八時ごろ、自力で機体から脱出したところを救助された。飛行計画によると、プライベートな飛行だったという。機体は大村湾に沈み、二十五日以降、県警などが捜索を実施する予定。

 陸上で目撃した男性(25)は「頭上十―二十メートルを飛行機が音もなく山側から海に向かって突っ込み、バーンと大きな音がした」と青ざめた表情で話した。消防隊員の一人は「夕食時だったので、陸上に落ちていたら大変なことになっていた」と語った。(長崎新聞2004年10月25日付)