占領軍。

土・日に用事が入ってて詳細はほとんど何も知らなかったんだけれど、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した事故、その後の対応がかなりひどいことになっているようだ。米軍は墜落現場の大学構内を勝手に封鎖し、県警の現場検証も拒否し、もう飛行訓練を再開したらしい。

いやあ驚いた。ここまであからさまに国家主権が侵害されてるのに、政府の反応がなんにも見えてこないなんて、ちょっとどうかしてるんじゃないか?

北朝鮮の拉致だって国家主権の侵害だしひどい話だけれど、あの国のできることは、主権侵害ったってせいぜい誘拐なんていうヤミ組織と同等レベルの「犯罪」。けれどもアメリカがやってるのは、国軍が組織的に現地警察当局を無視し、現地の財産権やその管理権なんかも無視して自らの論理で事故を処理してしまおうってこと。つまり、北朝鮮は「犯罪」レベルでしか主権侵害できないような国力だけれど、アメリカは、正面切って国家の論理で日本の国家主権を侵害することだって可能なんだ、ということを示したんじゃないかと思う。

これって、やる気にさえなれば、東京の新宿とかに核弾頭積んだB52を落として(もちろん乗員はパラシュートで全員無事脱出)数万人の死亡者が出たのに、海兵隊がやってきて新宿一帯を封鎖して警視庁や自衛隊を排除し、機体の残骸と核弾頭の残骸を片づけて、数万、数十万の負傷者は知らんぷりして数日後撤収、在日米軍司令官と首相の会談で事件終了、みたいなことだって可能なんじゃないの。

不幸中の幸いで民間人に被害者は出なかったわけだけれど、今回の事故の場合、一家全員死亡だなんてこと、十分あり得たわけだし。日本の航空会社がこんな事故起こしてたら、とてもこんなもんじゃ済まされないよなあ。

今後事態がどうなっていくのか、注意してみていきたいと思う。