シマダス。

今週は離島に行くんだけれど、その準備として『シマダス』という本を買った。これは、日本全国の有人島の情報が掲載されている本で、広さ・人口といった島の基本情報から歴史、名産などにいたるかなりの情報が載せられている。

まあ単なるデータと言ってしまえばそれまでなんだけれど、これがかなりおもしろい。たとえば、ある島には同じ名字の家しかないとか、子どもはスクールボートで学校に通うとか、ある時期住民全員が亡くなるような惨事があったとか。一つ一つの島には島の数だけ、語るだけの特徴や歴史があるんだなあという感じ。ついつい読み更けってしまう。

本土の村だって、きっと同じようなものなんだろうけれど、島という独立性のある空間が、その独自な特色や歴史を形作るのかもしれない。もちろん、その独自性を支える交通の歴史もふまえなければいけないんだけれど。

今度行くのは上五島。ここはキリスト教が根付いている地域でもある。昔ながらの民俗とキリスト教とがどういう風に結びついているのか、地域社会の宗教施設としての神社や仏寺との共通性や差異は何か、いろいろと関心は尽きない。