終戦記念日。

夏の照りつける太陽と蝉の鳴き声の中っていうのがこの日のイメージなのに、まるで秋になっちゃったかのような肌寒い一日だった。

靖国参拝、今年も閣僚が行ったらしい。もう少し靖国神社という「神社」の、戦前のあり方を考えてほしい。

そもそもあの神社は、単なる戦没者を祀る施設ではなくて、戦前の国家体制に命を捧げたこと、もっと正確に言えば軍の戦死者が祀られる基準なのだし、ただ祀るのではなく、祀ることによって国軍による天皇・国家への忠誠をたたえる場なのだから(戦前の靖国神社は陸・海軍省の管轄)、現在の政府高官らの参拝は、故人の慰霊を主な目的とした個人の参拝とは異なり、戦没者慰霊を通じた、現政府による旧政府軍事体制や戦前のような国家への忠誠の承認を意味するのではないか。もちろん、憲法政教分離問題もある。

政府高官の参拝っていうのは、だから国家として靖国に特別な意味を付与していると考えざるをえないし、それは許されることではない。したがって、A級戦犯の合祀っていう中国の論理を持ち出すまでもなく、参拝はすべきではない。