明治期の一大赤レンガ建築群、旧長崎刑務所解体へ。

http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070526/02.shtml
法事で実家に帰った際、解体前の一般公開が行われるというニュースを帰京当日に知り、行ってきた。1907年建築の監獄建築で、千葉、金沢、奈良、鹿児島とともに五大監獄の一つ。設計は監獄建築を多く手がけてきた山下啓次郎。移転後放置されていたが、東京のデベが国有地を買い取り再開発するため、解体が始まるそうで、跡地利用のアンケートを募る目的もあり、一般公開が行われたそうだ。

専門外の僕が見た限りではあるが、最近の重文指定の基準からすれば、この建築群は重文クラスは間違いないものと思われる。これ、近代史や建築学会では保存運動なかったのかなあ。こんなすばらしい近代建築がみすみす解体されることに、強い憤りを感じる。

ANAのトラブルの関係で予定が大幅に狂っちゃって今日は締切仕事で忙しいので、見学記はまた今度。とりあえず写真を少しだけ載せとく。


旧長崎刑務所正門額。




本庁舎正面。内部は比較的保存は良い。




本庁舎内部1階の所長室か。内部にはじゅうたんが敷かれたまま。




拘置所部分の獄舎内部。赤レンガの壁と「第一号」という石造りの表示が特徴的。




5号舎だったかの外観。上部は木造のため腐食が進行して崩落部分もある。




病院棟内部。監獄内施設としての病院施設は、近代という時代を特徴づける建築遺構として貴重だろう。



食糧倉庫。ここは比較的保存が良かった。