昨日は

午前中のゼミ、例のお仕事が終わらないため、またしてもお休み。ずいぶんお休みが多くて、先生や幹事の人には悪いなあ。でもちょっといっぱいいっぱいで、どうしても無理だったので…

で、午後にもなかなか終わらなくって、ちょっと連絡したところ、少し遅れても大丈夫、とこと。さらに、も一個抱えてるお仕事の方も、もう少し時間の猶予ができたので、午後のゼミには出ることにした。

報告者は、僕の後輩。感想は、うーん、データの収集はそれなりにきっちりやってるように思えるんだけれど、いろんな人に指摘されてたとおり、正直、何のためのデータ収集であり分析なのか、というところが不明。

なぜそういうデータを集めるのか、そういうデータを集めて何が見えてくるのか。いわば枠組をどう設定するのかというこそが、研究のオリジナリティであり重要なのだから、その枠組を提示できない研究は研究ではないと思う。それに、藪から棒に「データ」的なものを集めただけだとすれば、何を基準に表を作成したのかっていう表としての精度そのものに根本的な疑問を抱かせるわけだから、いくら作業やったってそんな表に意味はないと思う。その点では、昨日の報告は、実際のところはただ藪から棒にデータを集めただけではないように、僕は感じていた。そういう作業態度じゃ、そもそも表なんて作れっこないから。

でも、作業をやっているからには、それなりの目的と仮説とがあるはずで、作業結果だけ提示して目的や仮説を示さないのは、自分がどういうことを考えているということを示さないのと同じなわけだから、研究者の態度としては誠実ではないと思う。

いずれにしても、人に聞いてもらうわけだから、作業の目的と仮説、そしてデータの提示という三点を揃えることが必要だろうな。厳しいこと書いたけど、まだ修士だから、今後に期待ってことで。