中川大臣辞任と権力者の孤独。

いま上の文章を書きながらつけているテレビでは、中川財務相辞任のニュースが流れている。あれが風邪薬なんかじゃなくて酒によるものだろうというのは、だいたいはみんな感づいているところだと思う。明らかにあれはまずいんで、辞任は当然だと思うけれど、酔ってああなるまで放っておかれるっていうのも、なんだかなあという気がした。白川日銀総裁は会見の場では一応フォローしてはいたが、必ずしも事務方とか秘書らがなんとか大丈夫なようにフォローするわけではないんだな。もう大人なんだし、政治家なんだから当然ではあるんだが。

ただ、「飲み過ぎだぞ、やめとけ」って進言して実際に止めさせることのできる側近がいなかったんだとすれば、その点では彼は孤独だったのかもしれない。アルコールへの依存というのは、彼の政治生命のみならず、一人の人間としての彼の健康に関わる問題なのだから。彼の孤独が政治家としての自滅というような形で顕わになったのだとすれば、なんだか哀れな感じがする。政治家としてはともかく、彼自身のQOLを考えるんなら、即刻入院すべきだと思う。