不倫なんてどうでもいい。

民主党の議員とニュースのアナウンサーの密会現場が写真に撮られ、問題になっているようだ。けれども正直なところ、どうしてこの件で議員としてどうこうとかいう事態になっちゃうのか、さっぱり理解できない。ずいぶん前、今回幹事長やってる中川氏が森内閣の官房長官を辞める事態になっちゃった時にも書いたんだけれど、僕はこうしたプライベートなことがプライベートなことにとどまっている限り、別に政治家としての進退をどうこう考える必要なんて全くないと思う。というか、こんなことがどうして問題として取り上げられるのかさえ、理解できない。

プライベートなことが「政治家として問題だ」と考える人は、一体何が政治家として「問題」だと考えるのだろうか?芸能人など政治家以外の有名人たちにも、あるいは世の中の普通の人でもそういうことはよく聞く話で、もちろん別に褒められた話ではないけれど、それが刑法上の犯罪でないのなら、あくまで当事者同士の問題でしかなく、別に政治家として問題ではないと思う。戦前と違って、もはや姦通罪なんて法律は廃止されているのだから。*1

仮に政治家として問題がある可能性があるとすれば、相手が報道番組のアナウンサーだというところだろうけれど、もし利益供与などの問題がないのであれば、なんら辞職などの問題とするに値しない事案だと考えている。

うろ覚えだけれど、フランスのミッテラン大統領が自身の隠し子疑惑を記者に質問され、「ええ、それで?」と言ったという話が伝わってる。もちろん、それなりのパフォーマンスも入ってる話ではあるんだろうけれど、そのことはフランスではまったくスキャンダルにならなかったと聞いている。僕個人としては、むしろそういう反応をする社会の方が当たり前の社会だと思えてならない。

*1:ちなみに、姦通罪で罰せられる対象は夫のいる女性であり、男性は罰せられない。まったくどうしようもない法律だったんだな。