『西園寺公望』

西園寺公望―最後の元老 (岩波新書)

西園寺公望―最後の元老 (岩波新書)

ブックオフで買った岩波新書。一気に読んじゃった。専門外の本だと、細かいところをあんまり気にしないで気楽に読めるから、一気に読めちゃうな。ある意味、専門の本だってまずはこういう風に速読しちゃう方が、量をこなすにはいいのかもしれない。

本の前半、フランス滞在の話なんかはおもしろかった。西園寺公望が、パリのソルボンヌ大学にちゃんと入学してたなんてこと、ぜんぜん知らなかった。けれど、元老になってからの話は、今ひとつっていう印象があった。あまりに政治の微細に入り込んでいるし、西園寺公望の活動がもっぱら宮中などとのやりとりであるために、かえって伝記として書きづらいのかもしれない。