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因幡国府とその周辺(その1)。

こないだ新シリーズを始めたばかりなんだけれど、前の分が残っているのを忘れてた。ということで、これとあと餘部鉄橋、京都で終了の予定。

この行程は、松江から鳥取まで。途中の米子駅では、ねずみ男自販機とねずみ男売店を発見。


これは途中停車した御来屋駅。1902年の開業当時から使われている木造駅舎で、「にっぽん木造駅舎の旅」にも取り上げられていた。ちなみにうまいこと写真撮れなかったんだけれど、ホームには車掌車を改造した待合室が設けられていた。


鳥取に着いたら、市がやっているレンタサイクルを借りて因幡国府辺りまで行くことにした。まず訪れたのは因幡国分寺跡。


現在は黄檗宗になっているが、これは江戸期に再興されたことによるもの。


これは現本堂


これは礎石。いくつかの礎石と、五輪塔の残欠が転がっていた。下の石には真ん中に出っ張りがある。これも礎石の一つなのかなあ?


上の説明にも書いてあったが、国分寺の中心伽藍があったのは、現在細男(さおと)神社が鎮座している辺りだという。旧国分寺寺域とおぼしき一帯は、現在では集落となっており、その中心がこの神社。「細男」は神功皇后神話にちなむ「細男(せいのお)舞」で知られるが、もしかすると国分寺においてその芸能が行われていたことから付された名称なのだろうか。


次に訪れたのは因幡万葉歴史館。もともと旧国府町の施設だったようだが、現在国府町は合併により鳥取市となっている。大伴家持因幡守として天平宝字2年(758)から翌年にかけ赴任し万葉集最後の歌を詠んだことにちなみ、この辺りの歴史や文化を紹介する施設として建設されたらしい。


ややバブリーな塔。登らなかったが。


ここはハコとしては立派なんだけれど、展示が固定されてしまっているようで、おそらく開館時からそのままなのではないかと思われる(といってもそんなに古くはないが)。また、歴史系博物館なら普通はあろうかと思われる図録がなかった。特別展図録だけでなく、常設展図録もない。国府の故地で遺跡・遺物はそれなりにあるんじゃないかと思われるのに、地域の歴史についての研究活動の形跡があまりみられないのは残念だ。

いろんなイベントを行っていたようだし、スタッフの人たちの感じもよかったんだけれど、やはり歴史系の施設(博物館?)なのだから、その活動が充実した調査・研究の上に立ったものであってほしい。こういう施設をきちんと生かして行ければ、その地域の歴史を掘り起こして豊かな歴史像や遺跡・遺物の新たな歴史的価値の発見につながると思うので、もう少し学術的な面でのテコ入れが必要ではないかと感じられた。