身欠き鰊に挑戦する。

僕の仕事納めは29日。横浜でのお仕事で本年度のお仕事は終了。その後、毎年恒例の忘年会に出て、終電の数本前に帰宅した。面子もだいたい固定なのに、普段あんまり話せない人と話ができたのはよかったな。

昨日は昼から、思い立ってえいやっとリビングの大掃除にかかる。床に積み上がった物をどけて、さらにワイヤーラックやテレビの裏まで掃除した。おかげで掃除したエリアの埃はすっかりなくなったが、やや喉が埃にやられた感じ。

今年は一応喪中なんだけれど、お雑煮と数の子・ナマコくらいはと思い、昨日の夕方と今日とで買い物をした。関東の方ではお正月にナマコを食べる習慣がないのか、近所のやや高級スーパーにも売ってない。なのに西友系のLivinには置いてあるという不思議。というわけでナマコは昨日のうちにGetし、今日はお雑煮の材料や、切らしてたコーヒー豆などを購入。コーヒー豆は、最近はもっぱら、直火で焙煎している近所の豆屋さんにお世話になっている。お正月休みのコーヒー豆切れに備え、少し多めに購入する。

昨日、魚屋さんで身欠き鰊が目に留まったので、年越しに鰊そばを食べようと思い、本干の身欠き鰊を買った。ソフトのを買えば手間が楽だったというのは後で知ったことで、買った時にはけっこうな下準備が必要だということなど全く知らなかった。

Google先生に聞いてみると、どうやら米のとぎ汁に一晩はつけておいた方がいいということだったので、翌日の朝ご飯用にお米を研ぎ、そのとぎ汁と買ってきた身欠き鰊を鍋に入れて一昼夜。ただ、二、三日浸けておくと書いてるサイトもあったので、身を取り出す前にとぎ汁で一煮立ちさせた。

それを水洗いし、ウロコを取る。ぱっと見ではウロコなんてどこにあるのと思っていたんだが、いざ触ってみると確かにくっついてる。そのウロコを取って、醤油と砂糖、お酒、それにつゆの素みたいなのを入れて、アルミホイルで落とし蓋をしてコトコトと煮ていく。

鰊を煮始めてから、今度はお雑煮の下ごしらえをする。うちのお雑煮は長崎風。鶏の出汁で、人参、里芋、牛蒡、椎茸、あと実家では入れてなかったような気もするけれど大根。まあ要するに何でも入れちゃう。長崎風だとブリが入るらしいが、僕んちの雑煮にブリは入らない。僕の母方の実家は島原半島の南端、口之津なので、島原半島系の雑煮なんだろうと僕は見ている。

今年は略儀なので、具材は冷食なんかで適当にと思ったんだが、里芋はやっぱりちゃんとしたのが断然美味しいので、栃木産の大ぶりのを買ってきた。里芋の皮をむいて手ごろな大きさに切り、人参や大根は銀杏切りにする。人参と里芋は下茹でする。出汁の鶏は、あらかじめ鶏ガラを買ってきておいて、二時間ほど煮込んでおいた。その鶏ガラは引き上げてさらに二番出汁を作る。出汁のなかに具材を投入し、これもまたコトコトと煮る。

三時間ほどして鰊がいい塩梅になってきた。

そろそろおそばの用意。おそばはここ数年、近所のおそば屋さんで買っている。ここはお店で食べるおそばは手打ちで美味しいのだが、年末にだけ売り出す店頭販売の分は残念ながら出前用。でもおつゆもセットで売っていて、なかなか美味しい。おそばを茹で、鰊をおそばの上に載せる。鰊が失敗した時の保険に買っておいた、甘エビのかきあげを添えてできあがり。

お雑煮の方はこんな感じ。


これに、丸餅を入れて煮て、三つ葉を添えたらできあがり。というわけで、みなさんよいお年を。