昨日は真珠湾。

12月8日はパールハーバーから68年ということで、テレビ番組でもいくつか関連する番組を放送していた。僕が見たのはNHKばっかりで、「真珠湾の謎 〜悲劇の特殊潜航艇〜」、「日米開戦を語る 海軍はなぜ過ったのか〜400時間の証言より〜」の2つ。

真珠湾の方は、特攻に戦果がなかったにもかかわらず、戦果を上げたかのように虚偽の発表をしていた点が興味深かった。つまり軍令部などの軍上層部は、最初から兵士の人命を消耗品としてとらえており、また開戦当初からいわゆる「大本営発表」の構造が存在していたということが明らかになったわけだ。ただ、そういう「特攻」思想をもう少し掘り下げてほしかった気はする。まあこの番組自体は真珠湾での特殊潜航艇の話だから、ないものねだりではあるのだが。

後者の番組は、半藤一利氏、澤地久枝氏、戸高一成氏による、「海軍反省会」を踏まえた対談。こちらは、まあそれほど記憶に残った点はなかったが、最後に半藤氏が語っていた、先の大戦の歴史を「物語」にしてしまってはいけない、という言葉が印象的であった。