掃除機を買う。

僕んちで使っていた掃除機は、大学4年に寮を出て初めて一人暮らしをしたときに実家のお古を譲り受けたものだった。なので、少なく見積もっても15年は経っている代物。ところが、どうもコンセント部分が断線しているらしく、スイッチを入れても動かなくなってしまった。

たぶんその部分を修理すればなんとかなるのだろうけれど、さすがにもう買い換え時でもあるだろうということで相方さんと意見が一致、掃除機を新たに購入することになった。といっても実はそれから2週間ほどが経ち、家の中も埃まみれになってきて、いい加減買いに行かないととんでもないことになってしまいつつあったので、僕が一人で買いに行った。

いくつかのお店を物色してはいたんだけれど、この時向かったのは新宿西口のヨドバシ。とりあえずサイクロンと紙パック式のがあることくらいは知っていたんだけれど、いざ掃除機コーナーに行ってみると20種類以上の掃除機がズラリ。価格帯も、それこそ3000円程度のものから7〜8万のものまであって、ゴミを吸い取るっていう基本的な機能以外に何が違うのか、さっぱり見当もつかない。15分ほどそのコーナーでうろうろしていたんだけれど、まるで購入方針が立たなかった。

しょうがないので、とりあえず掃除機選びを中断し、まずは壊れかけてる浄水器を買い直すことにした。で、浄水器を選ぶのに10分。ようやく新たな浄水器を選び、レジに持ってったところで、「実は掃除機選びに来たんですけど」って振ってみた。すると店の人がではではって感じで説明してくれた。

とりあえず2〜3万のをと考えていたんだけれど、店の人には2万くらいでってことで話を聞いた。曰く、

• 同じ値段ならサイクロンより紙パックの方が性能がいい。

• その代わり紙パックはランニングコストがかかる（当たり前だが）。

• サイクロンは本体が重い。

ということだったので、僕ん家なら紙パックでいいかなと思った。次に用途。自宅に年寄りはいないし今のところ二階もないので、持ち運びを考慮に入れる必要はない。けれどもとにかくモノが多いので、狭いところも掃除できるようなのがいい。という要求を示した。すると、ちょっとお値段張りますが、こんなのがありますよといって、パナソニックのこの機種を勧めてくれた。

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吸い込み口のところにあるペダルを足で踏むと横長の吸い込み口が外れ、細い吸い込み口が登場する。なので簡単に狭いところも掃除できるというわけだ。この機能が気に入ったので、ほとんど即決のような感じでこれに決めた。

配送でもよかったんだがお持ち帰りでえんやこらと家まで持って帰り、さっそく使ってみた。確かに吸い込み口のところも便利なのだが、何といってもよかったのは「ハウスダスト発見ランプ」。埃やゴミがあると赤く点灯、その分量が多いと点滅するのだ。これはいい仕組みだ。埃まみれになっていた部屋の隅に掃除機をかけると、さっそくこのランプが点滅する。埃が多ければ点滅の間隔が短くなりチカチカするのだが、特に隅っこの方はチカチカしっぱなし。掃除をするモチベーションを、このランプは否応なく高めてくれる。

そういう意味では、よい買い物をしたのかもしれないな。価格ドットコムでも人気上位の機種だったし。勧めてくれた店員さんには感謝だ。