研究会。

昨日は本郷にて研究会での報告。神社の話なんであまり人は来ないかと思っていたんだけれど、けっこうたくさんの人に来ていただき、ありがたかった。中世の神社なんてマイナーだという認識が強いためか、やや被害妄想が入ってるのかもしれない(笑)

ただ、肝心の報告は、ちょっと仕込み不足というか熟成が足りないというか。取り上げた史料自体は結構面白いと思っているんだけれど、その部分に目をとられて、まだ細かいところの詰めが甘かったなというのが第1の反省。準備しながら、なんか不安に感じていたのは、結局その点だったんだなあ。質疑のなかで、そのことに気づくことができた。

議論の組み立てにも、少なからず問題があった。もともと神社史的な問題として面白いなと思っていたんだけれど、それをもう少し大きな地域社会の問題や政治構造の議論につなげようとして、その接続がうまくいっていなかったような気がする。特に、安易に先行研究のタームや指摘に乗っかっちゃってる点に、質問が相次いだ。先行研究を自分の議論のなかでどう消化していくのかという点でも、もう少し熟成させる必要があったのかもしれない。

ただ、そういった点は、一人で作業をしているとなかなか気づかない。人から言われて始めて気づくということが往々にしてあるので、そういう点をいろいろと指摘していただいたのは、非常にありがたかった。最近はなかなかこういう機会も少なくなってきたので、機会を設けてくださった研究会の方と出席者のみなさんに感謝したい。文章化にあたっては、史料をもう一度検討し直し、もう少し議論を練って再構成したいと思う。

その後は懇親会。本郷の、明治の文豪とすれ違いそうなずいぶん細い路地を入ってったところにある居酒屋さん。けっこう食べ物が美味しかった。特にもつ鍋のもつは、非常に美味だったなあ。

これから数日間は、小論文の添削マシーンとしてフル稼働。今朝もさらに追加が来てしまって、とんでもない枚数を抱えてる。うーん、右腕が筋肉痛になりそうだ。