寝台特急あかつきと島原鉄道の旅(その5)

あかつきは20:10に諫早着。甥っ子は、短い寝台特急体験を終え、ホームで出迎えてくれた家族のもとへ。そして僕はそのまま見送られて京都へと向かう。

一人になったところで、少し車内を探索。


B寝台は、こないだ乗った銀河とほぼ同じ。


この洗面台は、確かソロの車端にあったもの。ソロの方はお湯の出が悪かった。




トイレ。ソロのもの。ソロに改造した際に改装されてるんだろうけれど、ちょっと痛みが激しい。改装以来手が加えられてないのかもしれない。

その後、ミニロビーに行く。九州方面の寝台列車から食堂車が消えて久しいなか、食事やお酒を楽しめるオープンスペースは貴重だ。百鬼園先生なら、きっとここで山系君と
「貴君」
「はあ」
「こんな所しかないのかね。食堂車はどこだ。ボイを呼び給え。」
「先生、霧島にはあった食堂車もボイも、あかつきにはありません。」
とか何とか言いながら杯を重ねていたところだろう。残念ながら僕は一人旅。最後の時を迎えつつあるあかつきに、ねぎらいの気持を込めて、一人麦酒で乾杯。

ミニロビーには、自販機と公衆電話が設置されている。

あかつきにはもとから食堂車はないので、車内販売が同乗しなくなったかわりに設置されたのだろうか。公衆電話がそのままというところに、携帯電話普及以前の雰囲気を残している。

一缶空けたところで、列車は佐賀を過ぎ、そろそろ鳥栖へ。熊本から来たなは号との併合だ。

(つづく)