寝台特急あかつきと島原鉄道の旅(その2)

5日は朝5時半頃始動。今回泊まったカプセルホテルはお風呂・サウナが入り放題なので、駅に向かう前にひとっ風呂浴びてシャッキリする。

博多駅まで歩いて2分もかからなかった。昨日の晩、ここら辺を彷徨っていたのはいったい何だったのかという感じだ。

博多駅で朝食を調達。ごく普通の構内のお弁当屋さんでトマトとレタスのサンドイッチが230円。安い。その後自由席特急券を購入し、改札内に入る。


朝はやっぱりサンドイッチとコーヒーだろとか思っていたら、車内の案内放送で車内販売がないことを告げられる。ショック。仕方ないので缶コーヒーを買いに売店に走る。そこで見つけたのが、これ。

吉野とりめし保存会の鶏飯おにぎり。さっき着いたばかりだと売店のおばちゃんが教えてくれた。すでにサンドイッチを購入済みだったんだけれど、直感でこれは旨いんじゃないかと思い、迷わず購入。その判断は大正解だった。醤油で鶏とごぼうを炊いた素朴な味付けながら、それがまた深みと味わいを感じさせる。親戚のおばさんにお昼にって無理やり持たされたおにぎりが、予想以上に美味しかった、そんな感じだ。


かもめ1号は定刻通り発車。二日市の辺りではうっすらながら積雪があるのに驚く。ただその積雪も、鳥栖の辺りになると消えてしまっている。佐賀・筑後平野と福岡平野とでは、少し天気も違うんだな。


さすがにこの写真はあざとすぎるな(笑) ちなみに外は有明海諫早湾の境目辺り。諫早には8:17に到着。母親と甥っ子が迎えに来てくれていた。車でいったん実家に移動。

そして改めて本諫早駅から、今度は島原鉄道に乗車する。車両はキハ2500型。島原鉄道の主力気動車だ。本諫早を9:39に発車。


列車は島原半島を海沿いに走っていく。


愛野駅構内。



海が間近に迫った大三東(おおみさき)駅


車窓からわずかに見えた島原城の復興天守

ちなみに、島原城はこんな感じ。


南島原駅が近づいた頃に車内アナウンスが入る。この車両は南島原止まりで、そこから先は車両が替わるから乗り換えろ、とのこと。一瞬めんどくさいなと思ったんだけれど、実はこれが超ラッキーな出来事だった。


国鉄キハ20気動車の2両編成で加津佐まで走らせてくれるという、なんとも素晴らしい計らいだった。わざわざ東京から乗りに来た甲斐があったというものだ。ちなみに旧国鉄色キハ20も留置されていた。


僕らが乗ったのは、キハ20の2006。車内はこんな感じ。

僕らはこの車両の先頭部に陣取った。甥っ子はもう大はしゃぎ。そして僕も(笑) 汽車、という語がぴったりくる気動車だ。僕の「島鉄」イメージもこの塗装のキハ20だ。

汽車は、島原半島南部をとことこと走る。雲仙普賢岳の土石流被害にあったのはこの辺り。



今ではわずかに残された石垣や空堀跡、そして発掘の成果が昔日の戦争を伝える原城跡が、引潮の海の向こう側に見えてくる。

そして口之津を過ぎ、終点加津佐へ。

つづく。