憂鬱な年賀状作成。

年賀状って、もらうと確かに嬉しいんだが、作成する手間がものすごく面倒で、いつも年末年始、仕事が一段落してから作成している、というか作成せざるをえない状況に追い込まれている。

そもそも11月から12月下旬にかけては、年賀状作成なんて鬼が笑うような作業をしている余裕がない。年賀状より明日の締切という感じで、年賀状を買う時間も、年賀状のことを考える時間すらももったいなく思える。普通の勤め人なら土日は休みなんだろうが、僕のような業態では特にこの時期仕事が集中してて、ほんとにクリスマスまでは殺人的な忙しさになる。

年末になりようやく年賀状にも手が回るようになってくるんだが、今度は住所訂正作業が面倒。特に2007年正月の賀状は、去年の年末に不幸があった関係で急遽作成を中止したもんだから、住所管理が相当ずさんで、7割くらいの人が何らかの形で宛先が変更になっていた。変わってない人の方が珍しいくらい。それをいちいち訂正していくのだが、年の後半は郵便物管理も破綻してくるので、どこに去年の年賀状があったかというところから始める場合も少なくない。こんな体たらくだから、年賀状作成に着手する気にならないんだな。

住所管理さえうまくいけば、パソコンとプリンタでちょちょっと…というわけにも実はいかない。むしろここにこそ、最大のネックがある。

うちのプリンタ、もう5、6年前のレーザープリンタなんだが、普通のコピー用紙はまず問題なく印刷してくれるのに、はがきになるとまるでダメ。すぐに紙詰まりを起こしてしまうので、はがきをまとめてセットして印刷することができないのだ。1枚1枚給紙してやらないといけない。それでも印刷のズレは頻繁に起こる。

これだけでも結構な手間なのに、それでもプリンタは頻繁に紙詰まりを起こす。どのくらいかというと、4枚とか5枚とかそんな生やさしいものじゃない。ハガキを200枚買って、そのうちの4分の1は紙詰まりのために無駄になる。つまり印刷するたび4回に1回は紙詰まりを起こす。そのたびごとに、プリンタの蓋を開けてインクカートリッジを取り出し、その下に挟まっているはがきを取り出す。このはがきは半分くらい印刷されたものだから全く使いものにならない。

結局、本文を印刷するだけで半日くらいを費やしてしまう。さらに宛名印刷となると、紙詰まり率は3分の1か2分の1くらいにまで上昇する。今年は印刷でちゃちゃっと、と考えていた僕の目論見はあえなく潰えた。あまりに紙詰まり率が高く、無駄に年賀状を消費するばかりなので、6割か7割くらいを宛名印刷し終わったところでもうキレて、宛名印刷による作成を断念した。手間は掛かるが、おそらく手書きの方が早い。

これまでは誰もが似たような手間を掛けて年賀状を作ってるんだろうと思っていたが、よくよく考えてみると、僕の場合、あまりに無駄な工程と資金とが多すぎる。よそ様の年賀状などを拝見すると、自作の写真を載っけたりレイアウトを工夫したりと、いろいろ手間を掛けている。しかし僕の年賀状作成ではそんなところに行き着く前に多大なエネルギーを消費してしまって、手間を掛けるような時間的余裕も精神的余裕もない。こんな手間の掛かる仕事、まとまった時間がないと到底できないし、しかも本来的な「業務」ではないから、どうしても後回しになる。

レーザープリンタはレジュメ印刷などでガンガンプリントアウトするには非常に便利なんだが、はがき印刷にはどうやら向いてないらしい。こんなに手間を掛けて大したものができないのだとするならば、年賀状用にインクジェットプリンタを買った方が、効率的なんだろうか。

そんなこんなで過ぎていく大晦日の一日。

というわけで、僕からの年賀状はずいぶん遅配が予想されますので、平にご容赦を。