核実験問題。

ここ数日の話題はなんと言っても北朝鮮の核実験問題だけれど、これはもう言語道断なので、特に書く必要もないかな。一つだけ気になるのは、核の問題にかこつけて、日本政府が周辺事態法の適用などきな臭い動きをはじめていること。日本がなし崩し的に軍事的行動をとっていくようなことは、断じてあってはならないと思うし、あくまで武力以外の方法で解決を図る姿勢を明確に打ち出すことこそ、日本が北朝鮮やアメリカ・中国とは違う平和国家だということを外交的にアピールするよい機会にもなると思う。

もちろん、別にそれは「弱腰」を意味するものではない。安易に武力に訴えれば断固とした意志を示しているような印象だけは与えられるけれど、それではアメリカや中国と変わらない。断固とした平和への意志を、武力を用いることなくどのように示すことができるのか。戦後60年間武力を行使しなかったという日本の実績が国際社会においてどう評価されるのかが、北朝鮮の核問題をめぐるこの一連の対応にかかっていると思う。