従兄弟を連れて東京観光(その2)

日曜日もまた、一日東京見物。

宿が西新宿ということで、まず荷物をホテルに預け、東京メトロの一日乗車券を買い、丸ノ内線に乗る。東京にしかないものを見たい、という希望だったので、その希望を叶えるプランを計画。

で、手始めに四ッ谷で下車。まず、迎賓館を外から眺める。ここから、お堀端に赤坂見附まで歩いてもいいかなあとも思ったんだけれど、特に桜が綺麗なわけでもなさそうだったので、思い直して再び地下鉄に乗る。

今度の下車駅は国会議事堂前。とりあえず東京見物の社会科見学的定番、国会議事堂。あと、首相官邸も。この辺は敷地の外から見物。国会の前ではたまたまドラマか何かのロケが行われていて、これも東京っぽくてよかったそうだ(笑)

永田町から桜田門に向かう。エンデとベックマンによる官庁集中計画の名残、重文の旧法務省庁舎を道の向かいから見て、そのまま外桜田門の中へ。歩いて二重橋前へ。二重橋も、いちおう東京見物の定番だからなあ。たまたま門に立ってた皇宮警察官の交替どきに当たってて、それも彼にとっては好評だったよう。

旧第一生命館や明治生命館を横目に見ながら、再び地下鉄へ。今度は千代田線に乗り、乃木坂で降りる。次の目的地は、社会科見学っぽいコースから一転、いかにも東京見物っぽい、六本木ヒルズ。ここでお昼を食べ、展望台である「東京シティビュー」へ。ここまで、実は入場料などを一切支払っていない。タダのところばかりまわってたわけだけれど、それでもけっこう充実してた。でも、せっかくだからということで、1500円の入場料を払ってエレベータに乗り込む。

ここの展望台は、1500円を払っただけあってなかなかよかった。そんなに混んでもいないし、窓際にはソファが置いてあって、ゆったりと東京の街を眺めることができる。ホリエモンが東京タワーを見下ろすことのできる場所だと語ったらしいけれど、確かにここからの眺めは東京タワーを見下ろしているようだ。その後、森美術館にも。その展示の内容も含め、六本木ヒルズについては別に書きたい。

森美術館でけっこう時間を喰ってしまったうえに、雨も降り始めてきた。ここから先は屋内の観光。六本木ヒルズから汐留に場所を移す。カレッタ汐留の展望スペースからお台場を見るも、雲がかかっていまいちよく見えない。さくっと地上に降りて、最後の目的地(のつもりだった)、お台場へ向かうため、ゆりかもめに乗り込む。

ゆりかもめはループを回り、レインボーブリッジを渡ってお台場の街にたどり着く。どうやら従兄弟が楽しみにしていたらしいフジテレビにさっそく向かう。球体展望台は雨天で行っても仕方ないのでパスし、スタジオ見学の方へ。なんだかやたら子どもの姿が目立つ。僕自身は何度か来たことがあったので、まあこんなものかな、という感じ。従兄弟はそれなりに楽しんだようだけれど、僕は疲労の上にガキの多さにうんざりし、本降りになってきた雨宿りも兼ねて、ホテル日航東京のラウンジにお茶をしに行く。けっこうなお値段ではあるけれど、子どもの発する甘ったるい匂いと叫び声を聞かなくてもすむ。

けっきょく30分ほど雨宿りして、撤収することに。そのまま新宿に戻ろうかと思ったんだけれど、銀座にも行ってみたいという従兄弟の要望で、新橋から銀座線に一駅だけ乗って銀座で下車。銀座の三越、和光ビルなどを見る。彼はなんと東京駅すらちゃんと見たことがなかった、ということだったので、そのまま八重洲口から丸の内へ行き、東京駅の赤レンガ駅舎をちらりと見る。もう、ホテルは営業を休止していた。丸ビルにまで行ったけれど、結局新宿でご飯を食べようということになり、新宿に戻る。

晩ごはんは天ぷらってことになったので、新宿三丁目のつな八。まあ定番かな。定食と、いくつかお好みを。季節限定だという桜塩がなかなかよろしかった。僕は定食でけっこう満足だったんだけれど、従兄弟はまだ22で、食欲に任せてずいぶんお好みを頼む。彼はまだ若いので、こういうところでの「お好み」の相場をぜんぜん知らないらしく、けっこうたくさん追加注文。あとでお勘定を見ると、案の定、定食分とお好み分の値段が同じだった。まあ、たまにだし、このくらいならいいか。新宿三丁目の駅で別れ、僕は帰宅。