パイプオルガン。

精神的にちょっと行き詰まったりいやなことがあったり、なんか弱り気味の時には、よくパイプオルガンの曲を聴いている。

といってもたいして系統だって聴いたこともなくって、手当たり次第にバッハの曲を聴いてるだけなんだけれど、たまたま聴いた「前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548」がけっこうお気に入り。今聴いているのはオランダのオルガニストトン・コープマンの演奏。

録音状態なんかにも相当左右されるとは思うんだけれど、パイプオルガンによる緻密に構成された楽曲が壮大なスケールを持って奏でられていく、そんな感じがする。トン・コープマンの演奏は華やかな感じだという批評をどこかで読んだことがあるが、確かに厳粛さよりは美しい悲劇が繰り広げられている、そんな気がする演奏だ。

真夜中に一人で、ややボリュームを絞り気味でパソコンの前で聴いていることが多いけれど、時には、街の中でヘッドホンの音量を相当上げて(上げないと聞こえないっていう理由もあるけど)聴いてることもある。外にはいるんだけれど、あまり人と接触したくない、そういう時に好んでこの曲を聴いてる。


どうしてパイプオルガンなんだろうか。純粋に音色が美しいからかなあ?いまいち自分でも理由はわからないけれど、なんかパイプオルガンなんだよな。

ま、いずれにしても、少し疲れてるのかもしれないなあ……